クルマ探しのコツと裏技

法定費用とは?

 

 
クルマを購入して支払うお金は、車両代金だけではありません。
まず絶対に払わなければならないのが「法定費用」と呼ばれるものです。法定費用とは、

 

【自動車税】
排気量によって税額の定められている地方税(普通自動車は都道府県、軽自動車は市区町村)

 

【自動車取得税】
車を購入した際に課税される地方税(都道府県税)。新車価格・年式・グレードなどによって標準額が設定されて税額が算出されます。新車には必ず課税されますが、中古車は課税されないものもあります。車の登録(新規・移転)時に支払います。

 

【自動車重量税】
乗用車は車両重量、貨物車は最大積載量で課税額が定められる国税で、新車は3年分(貨物は2年)、車検が無い中古車は2年分(貨物は1年)、軽自動車は2年分を車検(新規・継続)時に支払います。

 

【自賠責保険料】
必ず加入することが義務づけられていて、強制保険とも言われます。自家用乗用・自家用貨物・事業用・軽自動車などで保険料が異なり、ここ数年毎年、保険料金の改正が行われています。自賠責保険の期間は、通常車検の有効期限プラス1ヶ月で、新車は37ヶ月分(貨物は25ヶ月)、中古車は25ヶ月分(貨物は13ヶ月)、軽自動車も25ヶ月分の支払になります。

 

【消費税】
取得税や重量税などの法定費用以外の、車両本体価格や整備費用、登録代行費用、オプション費用など、 お店の収入になる費用、自動車税や自賠責保険料の未経過分に課税されます。

 

【自動車リサイクル料金】
自動車リサイクル料金とは、2005年1月からスタートした自動車リサイクル法に基づいて、自動車の適正な処理を行うために、所有者に課せられるものです。
この法の主旨は、循環型の社会をつくるために、車メーカー、輸入業者、関連事業者、車の所有者がそれぞれの役割を定め、車の再利用を進めていこうというもので、シュレッダーダスト、フロント類、エアバック類のリサイクルや適正な処理を行っていこうというものです。
自動車リサイクル料金は、最終所有者(車を廃車にする際に所有していた方)の負担となるものです。そのため、自動車リサイクル料金を支払ってある車を購入する際は、購入する相手に自動車リサイクル料金を支払わなければなりません。したがって、自動車リサイクル料金が支払い済みの車を売る場合は、車両代とは別で自動車リサイクル料金を受け取ってください。

 

【検査登録印紙】
陸運事務局に支払うもので、名義変更などの登録(新規・移転)や、車検などの検査(新規・継続)にかかる費用です。

 

【ナンバー代】
文字通りナンバープレートの取得にかかる費用です。装着率が高いペイントや、字光式によって金額が異なります。また、希望ナンバー制もあり、通常の料金にプラスの費用を支払って、好きなナンバーを手に入れることができます。

 

【車庫証明申請印紙】
最寄の警察署もしくは自家用組合に支払うもので、車庫証明を申請するのにかかる費用です。普通自動車と軽自動車で金額が異なります。(一部では車庫証明が必要ない地域もあります。)

 

以上の9項目のことです。クルマを買うのが初めての人はもちろん、今まで何台もの車を乗り継いできた人でも、こうしてあらためて見てみると、ちょっとウンザリしますね。
でも、なんといっても「法定」と言うくらいですから、車を買う以上誰もがかならず払うべきものです。いざ支払の段になってびっくりしないで済むよう、きちんと認識しておきましょう。

 

※法定費用の概算は、概ね車両本体価格の20%〜30%くらいです。車両本体価格によって金額に大きな差がありますが、
一般的には車両本体価格が低いほうが法定費用の割合は高くなります。